(インタビュー記事)をまとめました。TaktOp(タクトオーパス)のキャラクターがどのように作られたのかわかります。
運命
運命の赤いバラから連想
運命の原案はゲーム版のときに描いていて、赤のカラーリングやバラのモチーフも、すべて僕から提案したものです。「運命の赤いバラ」というフレーズを思いついたことと、運命に縛られるじゃないですけど、茨を身体に巻きつけていたら面白い、という発想です。そこからアニメ版の運命を描くときに、ゲーム版では内側に巻いているボブカットのロールを外に広がるシルエットにしています。
バトルやロードムービーでの見栄えを意識
バトルのときの見栄えも考えて、裾の広がるスカートやマント生地を採用しました。脚にはニーソックスを履かせているのですが、これはなるべく露出を下げつつ、脚のキレイさやスカートとの対比をしっかりと見せてあげたいと考えたからです。ブーツを履かせているのは、ロードムービー作品であることを踏まえたものですね。ひとつの戦法にとらわれず、銃や剣を使うということだったので、どんな戦闘にも対応できる身軽さと優雅さは担保しようとしました。
作者一押しポイント
髪型ですね。とくにもみあげ部分の、毛先でバラのシルエットを表現しているところです。これは「揺れものが欲しいね」という制作的な意向から生まれたもので、かわいらしさが出せたかなと。
アンナ・シュナイダー
1960年代のアメリカン
「ロードムービーをテーマに、60~70年代のアメリカンなイメージ」という要望がありました。そのうえで、作品のメインを張れるような、愛されるキャラクターを目指しましたね。なおかつ、彼女はムジカートではなくて人間なので、運命との差別化も図っています。
衣装はカウガール風
カウガールっぽさを意識しています。パンタロンっぽい末広がりのデニムを履かせて、しかも旅の途中で破れたりすることもあるだろうと、ダメージ(破れ)も入れました。
作者お気に入りのキャラ
じつはアンナはめちゃくちゃお気に入りです。お姉ちゃん感、世話焼き感、アメリカンな世界観をすべて盛り込めたので、かなり手応えがあります。とくにポニーテールも含めた、髪の毛の感じが好きですね。ちなみにサングラスは、僕が所有するサングラスがモデルです(笑)。
巨人
巨人なのに幼い少女
G.マーラーの『巨人』は壮大で、ホルンが印象的な楽曲ですよね。発注の際には「タイタンは巨人だけど、幼い少女にしたい」という希望があり、面白いなと思いました。
LAMらしさを盛り込む
僕はこのキャラクターにLAMらしさを全面的に入れたいと思い、かわいらしいけど壮大、幼い見た目なのに歴史があるといったアンバランスさをコンセプトにしました。髪の毛にグラデーションを入れて、ツインテールの位置をチグハグにしています。
黒い衣装とカラフルな髪でどんなシーンにも対応
衣装は黒で引き締めました。ただ、女の子の記号として大きなリボンはつけました。色合いも非常にカラフルで、画面を華やかにしてくれる存在になっています。そのことで、シリアスにもギャグにも対応する振り幅を持たせられればと思いました。
天国
真面目で狂ってる
オッフェンバックの『天国と地獄』を聞いたうえで天国要素、地獄要素に分けて再解釈をしました。コンセプト的には、天国は真面目に狂っていて、地獄は狂気的に狂っているという感じです(笑)。
しっかり者の風紀委員長
そのうえで制作から「天国はしっかり者の風紀委員」という要望があったので、前髪をパッツンにして真面目さを出しました。加えて太腿が見えるようにスリットを入れたり、目元に花や水に見える化粧をあしらったりすることでセクシーさも追加しています。カラーリングは、天国というキーワードから三途の川が連想されたので、青を採り入れました。
地獄
狂気性を表すショッキングピンク
天国が黒髪で、地獄は銀髪にしたいと考えていたので、そうなるとこの色味が映えるかなと。衣装のメインカラーは、狂気性を求めてショッキングピンクにしました。ムジカートっぽいドレッシーな色味も欲しかったので、紺色を使って派手さを抑えています。
カッコよさを内包したパンツスタイル
天国がスカートなので、対比的にパンツスタイルにしました。大胆に変形したスーツは、かっこよさを内包したセクシーさを出すために考えたものです。
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