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きらきら星変奏曲

きらきら星変奏曲

TaktOpの登場キャラクター「きらきら星変奏曲」について。

基本情報

楽曲
「きらきら星変奏曲」ハ長調K.265
声優
指出 毬亜(さしで まりあ)
フレーバーテキスト
童謡として有名であるからだろうか、本人の外見や性格は幼く、子どもっぽい。ムジカートの中で一番の甘えん坊。他の面々もどこかでその甘えを許している。ドジな一面も、かえって周りを笑顔にさせている。

元ネタ

きらきら星変奏曲は本当の名前ではない

きらきら星変奏曲はアマデウス・モーツァルトが1778年に作曲したピアノ曲。ドイツ語では12 Variationen über ein französisches Lied “Ah, vous dirai-je, maman” という名前であり、直訳すると「フランス歌曲『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』による12の変奏曲」となる。当時フランスでは恋の歌「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」が流行しておりモーツァルトはこの歌の変奏曲を作ったのだった。しかし、日本では、イギリス人が作った替え歌「Twinkle,Twikle、LittleStar」つまり「きらきら星」が有名になってしまい、この影響でモーツァルトの曲もきらきら星変奏曲と呼ばれるようになる。

きらきら星の日本語訳

『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』と言われても多くの人の頭の中は「?」になるだろう。この娘は母親に何を申しているのだろうか?このフランス歌曲を日本語に訳すと次のようになる。簡単に言うと娘は母親に「彼のこと好きになっちゃった」と申しているのであった。

ねえ!言わせてお母さん

 

なんで私が悩んでいるのかを

優しい目をしたシルヴァンドル

そんな彼と出会ってから私の心はいつもこう言うの

「みんな好きな人なしに生きられるのかな?」

 

あの日、木立の中で彼は花束を作ってくれた

花束で私の仕事の杖を飾ってくれた

こんなこと言ったの

「きれな金髪だね

君はどんな花よりきれいだよ

僕はどんな恋人より優しいよ」

 

私は真っ赤になった

悔しいけどため息一つで私の気持ちはバレちゃった

抜け目のないつれなさが私の弱みに付け込んだの

ああ!お母さん、私踏み外しちゃった

彼の腕に飛び込んじゃった

 

それまで私の支えは仕事の杖と犬だけだったのに

恋が私を駄目にしようと犬も杖もどこかにやった

ねえ!恋が心をくすぐるとこんなに甘い気持がするんだね!

きらきら星変奏曲は弾きこなすのが相当難しい曲

多くの日本人は「きらきら光る夜空の星よ」の部分しか知らないが、きらきら星変奏曲は12分もの長さがあり、主題と12の変奏から構成されている。変奏ごとに特徴があり、弾きこなすのはかなり難しい。小学1年生が鍵盤ハーモニカで習うきらきら星とはまるでレベルが違う。

・主題:序章

・第1変奏:16分音符と巧みな半音階によりきらびやかな曲調を出す

・第2変奏:左手のずっしりとしたアルペジョ(=和音を構成する音をわざと低いものから順番にひくことでリズム感を出す手法)が特徴

・第3変奏:今度は右手のアルペジョで美しい音色を出す

・第4変奏:左手が10度飛ぶ厄介な箇所がある。きまぐれな雰囲気を出している

・第5変奏:一旦静かになってから軽やかな和音に不協和音が少し交じりかわいらしい雰囲気となる

・第6変奏:早い音符群をひたすら弾く

・第7変奏:右手が1オクターブを行ったり来たりする。開放的で壮大な雰囲気となる

・第8変奏:ハ短調に転じて、重々しい雰囲気へ変わる

・第9変奏:ハ長調にもどり軽快な音が響き渡る

・第10変奏:左手と右手を交差して演奏する

・第11変奏:速度がゆっくりになり温和な雰囲気になる。最終変奏前のつなぎとなる部分

・第12変奏:3拍子になる。左手で音符群を異常な速さで引かなければならない。最後は大いにクレシェンドして終了

イラストレーションノベル

きらきら星変奏曲のイラストレーションノベル

「——Twinkle, twinkle, little star♪(きらきらひかる小さな星よ)——How I wonder what you are♪(あなたは一体だあれ?)」 もうすぐ待ちに待ったクリスマス!今朝からずっと、大好きな歌を口ずさみながら、お部屋にしまいこんでたお気に入りのオーナメントを探してるの。ガサゴソ、ガサゴソ……どこにしまったっけ?一ヶ月くらい前、地上のがらくた市で見つけて、一目惚れして買ったんだ。 「——Up above the world so high♪(この世界の空高く) ——Like a diamond in the sky♪(まるでお空のダイヤモンドみたい)」 クリスマスにはあれがなきゃ。夜空にきらきら輝く、ダイヤモンドみたいなお星さま。おっきなクリスマスツリーの、たかーいところに飾るんだ! あ、そうそう、みんなは知ってるかな?きぃちゃんは『きらきら星変奏曲』のムジカートなんだけど、あれにはもともと原曲があって、それをモーツァルトがアレンジしたんだよ。もとはフランスの古いお歌で、歌詞もぜんぜん違うんだ。今きぃちゃんが歌ってるみたいに、お星さまの歌でもなくて。小さな子が主役の、ちょっとだけ切ない歌なんだけど——。 「あー! あったーっ!」 やっと見つけた!クローゼットの片隅、大事に木箱にしまってあった、ガラスでできた星の形のオーナメント!やった、やった!きっと今、きぃちゃんの瞳もお星さまみたいに輝いてる!「はー……やっぱりきれー……」 まるで宝石みたい。飾り紐を指でつまんで、オーナメントを目の高さまで持っていくと、窓から入る明かりを透かして、少しだけ虹色がかって見えるんだ。 ……うずうず。 ……うずうず。 「……みんなに見せに行こー!」 こんなにきれいなもの、独り占めしちゃダメだもんね!きっとみんな、「うわぁ、きれいだね!」って感動しちゃうに違いないよ! 自分の部屋を飛び出すと、ばたばたと足音を立てながら食堂へ急いだ。あそこならきっと誰かいるもんね。そしたら、思った通り!テラス席で『運命』が紅茶を飲んでるを見つけたの!少し離れた席には、朝食のサンドイッチを食べてる『カルメン』もいた! 「ねぇ、見て見て、運命! これ、きいちゃんのお気に入りのお星さまなんだよ〜!」 まずは運命のところへ行って、その目の前に、星のオーナメントを自慢げにかざして見せる。そしたら、運命は表情をひとつも変えずにこう言ったの。 「おはようございます。きらきら星」「う、うん、おはよ……」 期待してた反応が返ってこなくて、なんだか拍子抜け。だからもう一度慎重に聞いてみる。 「あの、それだけ……?」「それだけとは?」「だから! これ! きぃちゃんのお気に入りのお星さまー!」 運命の目の前で、星形のオーナメントを一生懸命振って見せる。すると、猫みたいにまじまじとそれを数秒見つめた運命は、ゆっくりとカップをソーサーに置いて言った。 「大事なものなのでしょう? そんなに乱暴に扱ったら壊れてしまいますよ」「〜〜……! そうじゃなくて〜っ!」 思いが伝わらなくて、両手と両足をバタバタさせちゃう。今、きぃちゃんのおでこのあたりを見たら、眉の間に皺が寄って、アコーディオンみたいになってたと思う!そういえば運命って、こういうところあるよね。話がいまいち通じないって言うか、天然さんって言うか……。 すると——コツ、コツ。後ろのほうから、ハイヒールの音が近づいてきた。振り返って見ると、浅黒い肌にウェーブのかかった黒髪が特徴のムジカート——『カルメン』がいた。 「あー! カルメンだ!」「おはよう、きらきら星。今日も元気ね」 カルメンはいつもオシャレだし、確か宝石とかお花とかきれいなものが好きだったはず!なら、きっとこのお星さまのこともわかってくれるよね! 「ねぇねぇ、見て〜! このお星さまきれいでしょ〜!」「あら、そうね。だけど、きぃちゃんの方がかわいいわよ? うふふ、じゃあね」 カルメンは、すれ違いざまにきぃちゃんの頭をなでて、ウィンクしながら離れていっちゃう。空になったサンドイッチのお皿とコーヒーカップののったトレーを返却口に戻すと、足早に食堂を出て行く。なんだか急いでるって感じ……。まるできぃちゃんのことにかまってられないってみたいに。どうして? いつもはちゃんとお話聞いてくれるのに。 「では、わたしも失礼します」「あ、運命……」 すると、運命まで席を立って、片づけた自前のティーセットを持って、食堂を出て行っちゃう。だからもう食堂には、きぃちゃんだけが、ぽつんとひとり。 「もう〜! なんでみんなお話を聞いてくれないの〜!?」 きぃちゃんだって、このまま黙って引き下がれないんだから!ずんずんと力強い足取りで、今度は一階へ降りて、別のムジカートを探すと——いた!エントランス近くで見つけたのは、まるで一文字だって見逃さない、みたいに大まじめな顔で掲示板前を見つめる『ワルキューレ』だ! 「ワルキューレ〜!」 きぃちゃんが手を振って駆け寄ると、ワルキューレはこっちを振り返って、挨拶してくれた。 「……きらきら星。おはようございます」 そして、小さくおじぎする。ワルキューレは、きぃちゃんにいつも敬語を使うんだ。どう見たってワルキューレの方がお姉さんだけど、ムジカートとして戦い始めたのはきぃちゃんの方が早いからって、先輩扱いするの。敬語はやめてよって言ってもやめてくれなくて、そういう超がつくほどマジメで頑固なところが、まさに『ワルキューレ』って感じ! 「ねぇ、見て! これどう? ガラスでできたお星さまだよ!」 挨拶もそこそこに、さっそくお気に入りのオーナメントをアピール!ワルキューレは、あごに手を当てながら興味深そうにそれを見つめて「これは……」ってうなった。そしてきらんって瞳を輝かせた。 「その形状……悪くないですね……」 わぁ、いい反応! そうそう! かわいい形だもんねー!きぃちゃんは嬉しくて、その場でぴょんぴょん跳ねちゃう!すると、ワルキューレは続けたの。 「その星のトゲトゲにインスピレーションを得ました。新しい武器に“モーニングスター”はどうでしょう?」「この戦闘ばかーっ!」 思わず叫んじゃう。どうしてこのきれいなお星さまを見て、武器のこと考えちゃうの!?ワルキューレは、ばかマジメで、いつも戦いのことで頭がいっぱいなんだから!そう思ってると、ワルキューレは何か思い出したような顔をして、さっときぃちゃんに頭を下げた。 「では、失礼。行くところがありますので」 そして、きぃちゃんに背を向けて歩き出しちゃう。 「えっ? そんな……もっと話を……」 どうして?どうしてワルキューレも話を聞いてくれないの?きぃちゃんはその背中に手を伸ばすけど、立ち止まってはくれなくて。すると偶然、その先に『こうもり』が通りかかった。 「これはこれは。ワルキューレにきらきら星じゃありませんか。仲の良いことで」 いつものようにおどけた調子。こういう時は、だいたいきぃちゃんをからかってくるんだけど、今日だけは声をかけてくれたのが嬉しかった。 「こうもり! ねぇねぇ、きぃちゃんのお話聞いてくれる?」「おっと、お悩み相談ですか? ですが残念。こうもり先生のお悩み相談室はただいま満員でして。予約がとれるのは……そうですねえ、一ヶ月ほど先になるかもしれませんね」「そんなぁ……」 いつもはふざけて、きぃちゃんを困らせるようなことばっかり言ってくるのに。どうして今日はかまってくれないの? 「こうもり。軽口を叩いてる暇があるのか」「はいはい。わかってますよ、ワルキューレ。それじゃ、きらきら星。お利口にしていれば、今度アメ玉でも持ってきてあげましょう」「もう! きぃちゃんを子供扱いしないでー!」 こうもりは「はいはい」とひらひら手を振って、ワルキューレと一緒にエントランスから出て行っちゃう。 「……」 また、きぃちゃんはひとりぼっち。どうしてみんな、きぃちゃんの話を聞いてくれないの?星のお飾り、一生懸命市場で探したんだよ?かわいいクリスマスの飾りがあれば、みんなも喜ぶかなって。クリスマスは年に一度のお祭りなの。家族みんなでおいしいものを食べて、楽しく過ごす日なの。……きぃちゃんの大好きな日なの。 「きぃちゃんにとって、ムジカートのみんなは家族なのに……」 きぃちゃんに本当の家族はいない。昔はいたんだろうけど、もういない。記憶も全く残ってない。だから、ベルリン・シンフォニカのみんなのことを、家族だと思ってたのに……。 「結局、きぃちゃんたちは戦うために集められただけなのかな」 家族ってなんなんだろう?お父さんがいて、お母さんがいて、お兄ちゃんや妹がいて……。絵本では見たことあるけど、わかんない。きぃちゃんは、家族に甘えちゃダメなのかな。いい大人になって、ただ戦うことだけに集中しなきゃいけないのかな。そしたら、えらいって誉めてもらえるの?…家族が欲しいよ。家族なら、きっときぃちゃんのお話を聞いてくれる。もしコンダクターと契約したら、コンダクターは家族になってくれるのかな?優しいお父さんコンダクター?素敵なお母さんコンダクター?それとも、かわいい妹コンダクターとか、かっこいいお兄ちゃんコンダクター!想像したら少しだけ楽しくなってきたかも……。 すると、軍服を着た大人の人たちが、どこかの誰かと通信しながら、きぃちゃんの横をあわただしく通り過ぎていく。 「——本日、オーストリアへ向けて出撃するムジカートは『ボレロ』『くるみ割り人形』。そして『こうもり』の3名。同行するコンダクターは現在最終確認中。繰り返す——」 そっか……そうだった。そういえば今日は、オーストリアへの遠征隊が移動を始める日だった。だからみんな、その準備で忙しかったんだ。だから、きぃちゃんの話をゆっくり聞いてられなかったんだ。特にこうもりなんて、自分が戦いの最前線に向かう日で……。 「おっ? なんだそれ、かわいいな」「……え?」 ふいに背中から声をかけられて、振り返る。そこにいたのは『木星』だった。木星は、きぃちゃんが手に持ったガラスのお星さまを色んな角度から見て、楽しそうな声を上げた。 「ガラスの星? そんなのどこで見つけたんだ? ちょっと見せてよ」「〜〜……!」 だから、きぃちゃんはとっても嬉しくなっちゃった。 「木星〜〜っ!」「ちょっと! なんだよ! 急に抱きつくなよ! さっきまでトレーニングしてたから汗かいてて汚いぞ!」「そんなのいいよ! 木星〜〜っ!」「だーもう! 頭をぐりぐり押しつけんなってー!」 そう言えば、木星ときぃちゃんは、同じくらいの時期にムジカートとして目覚めたんだっけ。だから、一番付き合いの長いムジカート。 「しょぼくれた顔するなよ。今日みたいに忙しい日だってある。それに、みんないつもきらきら星のことを気にかけてるさ」「いつもきぃちゃんのことを……?」「ああ」 そっか……もしかして……。きぃちゃん、思い出した。みんな、忙しくて話はちゃんと聞いてくれなかったけど、「今日は遠征日だから」とは言わなかった。あれは、きぃちゃんに余計な心配をかけないように、そう言わないでいてくれたんだ。みんな……きぃちゃんのことを考えてくれてたんだ!なぜかって、それは“家族”だから! 「木星大好き! みんなも大好き〜っ!」「な、なんだよ急に。そんなこと言われたら照れるだろ……」 やっぱりムジカートは、きぃちゃんにとっての家族だし、シンフォニカはきぃちゃんのおうち! 「これ、木星にあげる! ガラスのお星さま!」「え、いいのか? 大事なものなんだろ? 前にもお守りをもらったし……」「いいの! 代わりに、もっと素敵なお星さまを一緒に探してよ!」 まだまだ星を探して、シンフォニカをいっぱいの星で飾りつけよう。新しい家族——コンダクターが来てくれたときに、ここを素敵なおうちだって思ってもらえるように。きぃちゃんのことを、素敵な家族だって思ってもらえるように。 そして一緒に、大好きな歌をうたおう! ——『Ah! vous dirai-je, Maman(ねぇ、話を聞いてママ)』より  (『Twinkle Twinkle Little Star(きらきら星)』原曲)  Ah! vous dirai-je, Maman, (ねぇ、話を聞いてママ) Ce qui cause mon tourment. (わたしが悩むそのわけを) Papa veut que je raisonne, (パパはわたしに、いい大人になってほしいと思ってる) Comme une grande personne. (どこかのえらい人みたいに) Moi, je dis que les bonbons (だけどわたしはそんなことより) Valent mieux que la raison. (キャンディのほうがよっぽど大事なの)(原案:高羽 彩 小説:石原 宙 イラスト:こよいみつき)

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